話す練習が怖いなら、書けばいい?——6年目の私が「韓国語3行日記」から始めることにした理由

ハングル・読み書き

5年間インプットしかしてこなかった私が、「使う機会を意図的に作る」と宣言したのが、このブログの出発点でした(1本目の記事です)。

で、6年目の最初の一手を、決めました。

韓国語で、1日3行だけ日記を書きます。

「話せるようになりたいんじゃなかったの?なんで書くの?」と思った人、鋭いです。今日はその理由——なぜ会話ではなく日記からなのか、なぜ3行なのか——を、作戦会議として全部書きます。先に白状すると、この作戦はまだ始めていません。これは実践報告ではなく、実践前の宣言です。結果は後日、正直に報告します。

なぜ「話す」からじゃなくて「書く」からなのか

理屈で言えば、話せるようになりたいなら話す練習をするのが最短です。オンラインレッスン、言語交換アプリ、選択肢があるのも知っています。

でも、9本目の記事で書いた通り、会話は「相手の球が飛んでくる競技」です。ネイティブ速度の球、評価される緊張、その場で組み立てる焦り。5年間素振りしかしてこなかった人間が、いきなり試合に出る——正直、ハードルが高すぎて、たぶん私は3日で逃げます。自分の逃げ足の速さは、5年分のデータで実証済みです。

書くことには、会話にない特徴が3つあります。

①不意打ちが存在しない。 100%自分のターン。焦りゼロの環境で、頭の中の知識を「取り出して、並べる」練習ができる。

②辞書を引いていい。 会話中の辞書はテンポを壊しますが、日記なら調べ放題。「言いたいのに出てこない単語」がその場で回収できます。私が最近やっている脳内変換(9本目)の、書く版です。

③自分の生活の語彙が育つ。 教科書の例文は他人の人生の文章です。日記に出てくるのは、仕事、天気、夕飯、疲れた、楽しかった——自分が実際に毎日使う語彙。会話で本当に必要になるのは、結局こっちなんです。

つまり日記は、アウトプットの中でいちばん怖くない入り口です。素振り(独り言)と試合(会話)の間にある、ティーバッティングみたいな位置。ここから始めます。

なぜ「3行」なのか

次に、分量の話。3行は、少なすぎると思いますか?

私はDuolingoを1日5〜10分という極小サイズにしたことで、3年以上続けられた人間です(3本目の記事)。あの経験からの学びはひとつ。続くかどうかは、意志ではなくサイズで決まる。

「今日から韓国語で日記を書くぞ」と意気込んで、初日に10行書いたとします。2日目、書くことがない。3日目、ちょっと面倒。4日目、白紙。——この未来が、私にははっきり見えます。何度も見た景色なので。

3行なら、どんな日でも書けます。「오늘은 피곤했어요(今日は疲れました)。야근을 했어요(残業をしました)。빨리 자고 싶어요(早く寝たいです)」。はい、3行。疲れた日ほど書きやすいのがこの作戦のいいところです。

そしてこれも継続生活の教訓ですが、小さい行動は「やめない自分」を作ります。3行日記の目的は、名文を書くことではなく、アウトプットを生活から消さないこと。質より、消えないこと優先です。

日記なのに「ですます」で書く、という設計

もうひとつ、細かいけれど大事な設計を。さっきの例文、気づいた人はいるでしょうか。

私の3行日記は、해요体(韓国語の「ですます」)で書きます

日記なら普通、「피곤했다(疲れた)」のようなぞんざい形で書くものです。でも、それだと「独り言の文体」が上手くなるだけ。私のゴールは、2〜3ターンの会話(5本目)です。だったら、日記の1行も「誰かに話しかける形」で書いておけば、練習がそのまま会話に直結する。

「오늘은 피곤했어요(今日は疲れました)」は、日記の1行であると同時に、誰かに向かってそのまま言える一言でもあります。つまりこの日記は、記録ではなく、未来の会話の下書きなんです。書き溜めた3行が、いつかどこかの2〜3ターンで、口から出る。そういう設計にしておきます。

ただし、ひとつだけ大きな問題がある

ここまで自信満々に書いてきましたが、この作戦には、自分でわかっている弱点があります。

独学の日記は、間違いに気づけない。

自分で書いて、自分で読み返しても、間違いは見えません。間違っているとわかっていたら、最初からそう書かないので。そして語学の怖いところは、間違いも反復すると定着することです。誰にも直されないまま3ヶ月書き続けたら、私の頭には「私製のヘンな韓国語」が立派に完成するでしょう。5年かけて遠回りした人間が、6年目にまた新種の遠回りを開拓するのは、さすがに避けたい。

つまりこの作戦、書く仕組み(3行)と、直してもらう仕組み(添削)がセットで初めて完成するんです。

誰に直してもらうか——ネイティブの添削サービスを使うのか、他の方法があるのか——は、いま調べているところです。費用や使い勝手も含めて、実際に試したら、成功でも失敗でもこのブログで報告します。「6年目の作戦、試して報告する」がこのブログの約束なので。

まとめ いちばん怖くない一歩から

作戦をまとめます。

  • 会話は怖い。だから、いちばん怖くない書くアウトプット=日記から始める
  • 続けるために、サイズは3行。名文不要、消えないこと優先
  • 文体は해요体。日記を「未来の会話の下書き」にする
  • 間違いの化石化を防ぐため、添削とセットで運用する(方法は検討中)

5年インプットに引きこもった人間の、ようやくの一歩目としては、これくらい低い段差でちょうどいいと思っています。段差が低いことは、恥ずかしいことではありません。3年続いたアプリが証明してくれた通り、低い段差だけが、ずっと登り続けられるので。

同じように「話す練習はまだ怖い」というあなた、3行日記、一緒にどうですか。오늘도(今日も)、から始めれば、もう1行目は書けています。

もっと小さく1行からでも。ぜひ

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