「よし、今日から毎日勉強するぞ」
この宣言を、韓国語を始めてから最初の1〜2年で、何回したかわかりません。
そして毎回、同じ結末でした。数週間後、気づけば元の生活に戻っている。
でも今、私のスマホの語学アプリには「連続 1224日」の記録が表示されています。3年以上、1日も欠かさず。
先に言っておくと、これは自慢話ではありません。むしろ逆で、「意志が弱い私でも、やり方を変えたら続いてしまった」という報告です。そして最後に、1224日続けた正直な総括——効いたことと、効かなかったこと——も書きます。
「よし、やろう」が続かなかった頃
最初の1〜2年の私の勉強は、こんな感じでした。
思い立った日は、単語をノートに書いて30分。あるいは参考書のキリのいいところまで。決して無茶な量ではありません。1日10時間やって燃え尽きたわけじゃない。常識的な量を「毎日やる」と決めた。
なのに、続かない。
犯人は、劇的なものではありませんでした。朝起きる時間のズレ。仕事。プライベートの予定。そういう生活のリズムに、勉強時間が少しずつ押し出されていったんです。サボったという自覚すらない。気づいたら、毎日が週3になり、週1回のどか勉強になり、「予定のない日にがっつりやる」スタイルになり——とにかくバラバラになっていました。
そして、ここが趣味の語学のやっかいなところなのですが、私には試験も締切もありませんでした。だから崩れても、誰にも怒られない。「まあいいか、ゆっくりやろう」と思っていました。危機感ゼロ。
締切のない学習は、挫折すらしない。ただ、静かに薄まっていく。
心当たりのある人、いませんか。
皮肉な話:キラキラは、最初は燃料だった
ちなみに、そのころの私のモチベーションの源は、YouTubeでペラペラ韓国語を話す日本人たちでした。
「すごいな」「やればできるのかな」——そう思って、また「よし、やろう」と宣言する。つまりキラキラした成功者は、最初、燃料だったんです。
でも5年経った今、同じ動画を見ると、落ち込みます。「じゃあ、5年やってる私は何なんだろう」って。
同じ光景が、時間とともに燃料から毒に変わる。SNS時代の学習って、そういうところがあると思います。だからこのブログは、キラキラじゃない側から書くと決めています。
転機は、根性ではなく「本」だった
何度目かの「よし、やろう」が消えていったころ、私は習慣化についての本を読み漁りました。『小さな習慣』『習慣の力』『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』——このあたりの定番たちです。
(正直に言うと、「このままじゃダメだ」という劇的な事件があったわけではありません。韓国旅行でやる気に火がついたのと、「世の中、知らないことだらけだな」という気づきから本を読むようになった、その流れでした。人生、そんなにドラマチックじゃない。)
それらの本が口を揃えて言っていたことを、私なりに一行にすると、こうなります。
意志に頼るな。仕組みに頼れ。
人間は、堕落する生き物です。モチベーションは必ず切れる。切れる前提で設計しろ——習慣本たちは、要するにそう言っていました。
私がやった、たった2つの変更
そこで私は、勉強のやり方を2つだけ変えました。
変更1:「毎日30分」を捨てて、「1回5〜10分」にした。
続かなかった原因は、量が生活に押し出されることでした。なら、押し出されないサイズまで小さくする。30分は予定に負けるけど、5分はどんな日でもねじ込めます。
変更2:時間ではなく、「すでにある習慣」にくっつけた。
「朝7時にやる」と決めても、朝のリズムは崩れます。だから時間で決めるのをやめて、毎日必ず起きる行動をトリガーにしました。
トイレに入ったら、やる。歯磨きをしたら、やる。
習慣本でいう「きっかけ→行動→報酬」のループです。新しい時間を作るのではなく、すでに回っている生活のループに、勉強を相乗りさせる。これなら、生活がどう乱れても、トイレと歯磨きだけは消えないので、勉強も消えない。
道具は、語学アプリの定番・Duolingoにしました。選定理由は深くありません。「語学アプリといえばこれ」くらいの認識でした。でも、それでよかったんだと思います。道具はなんでもいい。設計が本体なので。
そして、気づけば1224日です。「よし、やろう」と宣言したことは、一度もありません。宣言しない仕組みにしたら、続きました。

1224日続けた、正直な総括
さて、ここからが本題かもしれません。1224日続けて、韓国語はどうなったか。
正直に言います。
力になっているかは、怪しい。
前の記事で書いたとおり、私はいまだに話せません。1日5〜10分のアプリ学習は、会話力を作ってはくれませんでした。それは事実です。
でも、効いたものが2つあります。
ひとつは、毎日触れている安心感。5年前のように「気づいたら数週間やっていない」ことが、もう起きない。韓国語が生活から消えない。ゼロにしない命綱としては、確実に機能しています。
もうひとつは、意外かもしれませんが、メンタルです。習慣本によく書いてある「他人と比べるな、昨日の自分と比べろ」という言葉。1224日の連続記録は、他人と比べたら何の自慢にもなりません。でも「昨日の自分より1日分続けた」という事実だけは、毎日確実に積み上がる。キラキラした他人に刺されそうになったとき、この積み上げが、意外なほど支えになっています。
つまり1224日の結論はこうです。小さな習慣は、実力を作る装置としては弱い。でも、やめない自分を作る装置としては最強。
実力は、たぶんこの土台の上に、別の練習(アウトプット)を載せて初めて伸びる。それが私の「6年目の作戦」です。
まとめ:「よし、やろう」と思ったあなたへ
この記事を読んで、もし「よし、私も今日からやるぞ」と思ったなら——その気持ちが冷める前に、ひとつだけ提案です。
宣言はしなくていいので、明日の歯磨きのあとに、5分だけ何かやってみてください。
毎日じゃなくていい。まず、1回。トリガーにくっつける感覚を試してみる。それで「あ、これならできそう」と思えたら、それがあなたの1日目です。
5年前の私に言ってやりたいことを、代わりにあなたに言っておきます。
続かないのは、あなたの意志が弱いからじゃありません。仕組みがなかっただけです。


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